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2017.12.13

私に介護を教えてくれた人たち 介護保険や予防介護の看板政策の中で懸命に生きた人達へ、心からの感謝の気持ちを込めて

「生活保護」で取り戻した平穏な生活

 ~世の中に文句も言わずに頑張る人達~

 もう何年も前にあるが、脳こうそくで入院していた旦那さんが退院するが、糖尿病もありどうしてよいかわからないと奥様から電話をいただきました。ご自宅に訪問するとほぼ寝たきりの旦那さんが布団に横たわっていました。奥様も80代と高齢で起き上がらせることもできないと介護への不安を訴えていました。いろいろ話を聞いていくうちに奥様からでできたのが「お金がないから、ヘルパーさんやデイサービスに行けないよ」というお答えでした。踏み込んで聞いてみるとお二人は自営業で国民年金の対象でしたが、事業に失敗して晩年は金銭的にご苦労されたようでした。無年金ではありませんでしたが二人で月6万円程度の年金審しかもらえないと。しかも今住んでいる家も借金のかたに取られ、所有された方の好意で少ない家賃で借りることができているが、それでも生活はいっぱいいっぱいだとの話です。病院にもいかなくてはならない。交通手段はない。息子さんは二人県内に生活していましたが父親とのいざこざが絶えず、絶縁状態が長く続いているとの事でした。八方ふさがりでした。
 事業所に持ち帰り介護の仲間と相談する中で生活保護申請を行うにしました。ただ、生活保護の不正受給がマスコミで話題となっている時期でしたので、簡単には受理されるか不安でした。しかし、このままでは旦那さんは十分な介護が受けられず、再入院になるか、式を早めることが誰の目にも明らかでした。
 奥さんと二人、生まれて初めて役所の生活保護課に行きました。入口に近づいたとき大きな怒鳴り声が聞こえてきました。受付からフロアを眺めると、男性職員が席を立ったり座ったりと、落ち着かない様子でした。心がどんどん沈んでいきます。この選択で良かったのか?奥さんの方に振り替えると、いつもより背中を丸めうつむきがちに立っていました。普段はおしゃべりなのに全くしゃべってくれません。困ったなあ、と私が悲しい気持ちになりました。受付で面接を行うのでしばらく待合席でお待ちくださいと言われて、背もたれのない長椅子に案内されました。すぐに順番が来きて個室に入ると白髪の初老の男性が一人机に向かって座っていました。事前に申請したときの書類に目を通している様子でした。私たちに背もたれつきの椅子に座るように大きな声で話すと間髪を入れず「奥さん、大変だっでしょう。ご苦労なさいましたね。いままで本当によく頑張ってこられましたね。生活保護の対象になりますよ。詳しい手続きは事務の担当から説明しますが、早く支給されるように伝えておきますから、安心してください。くれぐれもお体には気を付けてください」というような話をされた。予想外の答えだったのは、私も奥さんも一緒だった。私は途中から涙が出るのを止められなかったし、奥さんはキョトンとして「ありがとうございます。」と言うのがやっとの様子だった。
 生活が軌道に乗るまでは一か月近くかかったと思うが、ご夫婦の生活は安定した落ち着いたものなった。旦那さんは週3,4日デイサービスに行き定期的な入浴を行い、訪問看護や往診を受けることで持病の糖尿病の数値も安定されることができた。経済的に安定したことで奥さんの旦那さんに対する接し方が安定していた。

もし、生活保護の受給がなければどうなっていたろう?

「介護・介護予防のコラム」 


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